睡眠時無呼吸症候群
当院は 睡眠検査室(入院)を備えており、睡眠時の呼吸障害の検査(PSG)ができます。
夜間いびきがあり昼間眠気がある方、御家族から睡眠時呼吸停止を指摘された方などは
御相談頂ければと思います。
睡眠時無呼吸症候群はどのような病気?
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に無呼吸が5回以上繰り返される病気です。
主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。夜間いびきがあり昼間眠気がある方、御家族から睡眠時呼吸停止を指摘された方などは早期に適切な治療をすることが大切です。
睡眠時無呼吸症候群の検査について
睡眠ポリグラフ検査(PSG)
睡眠時の呼吸障害の検査、睡眠ポリグラフ検査(PSG)とは睡眠時無呼吸症候群の原因や重症度を調べたり、治療法などを決定するために必要な検査です。睡眠時の脳波、眼球運動、筋電図、呼吸運動、心電図、酸素飽和度、下肢の動き等を終夜記録するためのセンサーを装着して寝ていただきます。
この検査で眠りの深さ/時間、睡眠障害の有無、無呼吸/低呼吸の有無と重症度、脈拍の変動、睡眠中の体位 との関係などを解析、診断します。
この検査には痛みは無く、いつもと同じように眠っていただけます。
睡眠時無呼吸検査入院病室
睡眠ポリグラフィ装置
睡眠時無呼吸症候群の原因・症状
【原因】
睡眠時無呼吸は、上気道(空気の通り道)が閉塞することにより起こります。
閉塞の原因として首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、舌が大きい
(巨舌症)、鼻が曲がっているなどがあげられます。また、顎が小さい(小顎症)方は気道がふさがれやすく、やせているのにSASである方もいらっしゃいます。
【症状】
睡眠時無呼吸はさまざまな症状を伴います。いびき、日中の眠気、起床時の頭痛、睡眠中に脳が覚醒状態になる(中途覚醒)やインポテンツなどがあります。
・睡眠中のいびき、10秒以上の呼吸停止。
・起床時の頭痛、熟睡感がない
・昼間の眠気・倦怠感、居眠り
・集中力・記憶力の低下
【その他】
・夜中に目が覚める
・夜間尿回数の増加
・インポテンツ
睡眠時無呼吸症候群の危険性は?
合併症の危険性
睡眠時無呼吸症候群は、不眠による昼間の眠気 仕事や学習への支障きたすばかりでなく、高血圧 糖尿病への悪影響 狭心症などの心疾患 脳血管障害の発症リスクなどの健康の問題に加え、交通機関の運転中の居眠り、不眠が原因である交通事故が少なくないと推測されることや、製造業施設での就業中の危険性など社会的な問題にもなっております。